秋が始まったので、芸術について語ってみる。

みなさん、こんにちは!

日本は夏が終わり、すっかり涼しくなって、雨の日が続いていると聞きました。

アメリカは、日本と比べるとまだまだ夏らしい気温ですが、夜になると半袖では少し肌寒いと感じることも増えてきました。

私がいるテネシー州は、日本と同じように四季があります。アメリカの中でも、日本と少し似た季節の変化を感じられる場所なのかもしれません。

私は季節の変わり目になると毎回のように体調を崩すので、日本にいるとき以上に、自分の身体に気を遣いながら過ごしたいと思っています。

みなさんも体調管理にはくれぐれも気を付けて、素敵な秋をお過ごしください!

さて、秋も始まったところで、みなさんに一つ質問です。

「〇〇の秋」の〇〇に入るものといえば、何を思い浮かべますか?

紅葉の秋?

食欲の秋?

スポーツの秋?

読書の秋?

どれも秋らしさを感じるテーマですよね。

でも、私の中では、答えが一つ決まっています。

それが、「芸術の秋」です。

目次

私にとっての「芸術の秋」

「芸術の秋」といっても、何をするかは人それぞれだと思います。

絵を描く人もいれば、音楽を聴く人もいる。

映画を観る人もいれば、舞台を観に行く人もいる。

そんな中で、今回私が取り上げたいのは、

「アート作品を鑑賞するために、美術館に足を運ぶこと」

です。

みなさんは、美術館に行くことは好きですか?

どれくらいの頻度で美術館に行きますか?

私は、頻繁にではないですが都心で企画展が開催されたら出来る限り美術館に行くようにしています。

もちろん、以前からアートに興味はありました。

でも、「美術館に行っても、何を見ればいいのか分からない」、「作品の意味を理解できないかもしれない」と思っていた時期もありました。

そんな私が今、アメリカの大学で「Introduction to Art」というアートの授業を受けています。

もともと持っていた知識も少しはありましたが、

改めて一から学んでみると、今まで何となく見ていた作品に、たくさんの意味や時代背景が関係していることに気づきます。

何より、自分が知らなかった世界を知って、知識が増えていく感覚がすごく面白いのです。

だから今回は、私が今アメリカで受けているアートの授業で学んでいることや、実際に美術館を訪れる中で感じたことを交えながら、「美術館って、こんなに面白い場所なんだよ」ということを書いてみようと思います。

知識がないとダメなんてルールはない

美術館に行くとき、

「これを知っていないといけない」

「美術の知識がないと楽しめない」

「ちゃんと予習してから行った方がいい」

のように思ったことはありませんか?

過去の私も、そう思っていました。

でも、今は少し考え方が変わりました。

はっきり言って、そんなことはまったくありません。

美術館に行くために、特別な知識は必要ないと思っています。

美術館にいる人を見て、

「この人は美術の知識がある」

「この人は何も知らない」

なんて見分けがつかないですし、

そもそも美術館はテストを受ける場所ではありません。

「正しい答えを言えなければいけない」というルールも存在しない。

私は、まず作品を見て、自分がどう感じたのかを大切にしています。

しかも、大学生であれば、学生証を提示することで、美術館を無料または割引料金で観覧することができるんです。

だからこそ、学生でいられる今のうちに、時間の許す限りたくさんの美術館に足を運びたいと思っています。

理解しようとせずに、まず感じてみる

美術館に必要なのは、自分の身体だけ。

強いて言うなら、携帯電話?くらいです。

私は、美術館に行くと毎回iPhoneのメモを開きながら作品を鑑賞しています。

「何をしているの?」

と思うかもしれません。

私がしているのは、

感じたことをただひたすら文字に起こしていくことです。

もちろん、鑑賞方法に正解はありません。

人によって合う、合わないもあると思います。

そのうえで、今回は私なりの鑑賞方法を紹介してみます。

中牟田結衣流 鑑賞Tips 

① 作品を見た感想を箇条書きにする

作品を目の前にして、感じたことを箇条書きにしていきます。

このときは、文章にする必要もありません。

単語だけでも大丈夫です。

「ポジティブ?ネガティブ?」

「どんな色が使われている?」

「どこから描き始めたのか?」

これくらい、シンプルなもので十分です。

私は作品を目の前にすると、なぜか脳がフル稼働して、文章が止まらなくなってしまうのですが……。後から見返すのが大変なので、本当に簡単なメモでいいと思います。

このブログを書くにあたり、過去のメモを見返していたら、今まで鑑賞してきた作品についての記録がたくさん残っていました。

せっかくなので、いくつか載せてみます。

② 作品の概要を大まかに理解する

作品の近くに、作品について説明された文章やQRコードが用意されていることが多いです。

QRコードを読み取ると、その作品がどのように作られたのか、どんな意味を持っているのかなどを知ることができます。

まずは、そこで作品の概要を大まかに理解します。

自分が最初に感じたことと、作品について知った後の印象が変わることもあって、それも面白いところです。

③ 分からなかったことを質問してみる

自分の考えを持つことは大切ですが、すべて自分の知識で理解しようとするには限界があるため、潔くAIを頼ります。

例えば、半年ほど前にエジプト展に行ったとき、私はこんな疑問を持ちました。

「なぜエジプトの壁画では、人間が横向きに描かれているのか?」

気になって調べてみると、古代エジプトの美術では、実際に人間を見たときの姿をそのまま再現することよりも、人体の特徴が最も分かりやすく伝わるように描くことが重視されていたと知りました。

例えば、顔は横向きなのに、目は正面から見たように描かれていたりします。

「確かに、言われてみれば不思議だな」

と思ったのが、そこからアートについてもっと知りたいと思うきっかけの一つになりました。

アートにおいて求められるものは、時代によって違います。

ある時代には

「何を描いているのか、分かりやすく伝えること」

が重要だった。

一方で、別の時代には

「現実をどれだけリアルに表現できるか」

が重視された。

こう考えるとアートって、実はその時代の人々の価値観を知ることにもつながっているんですよね。

そして、これは今の時代でも同じなのかも…. ?

協調性が求められる場面もあれば、それよりも主体性が求められる場面もある。

「何が正解なのか」ではなく、「その時代や場所では、何が大切にされていたのか」を考えてみると、作品の見え方が少し変わってきます。

……と、アートの話を始めると、

このブログにゴールがなくなりそうなので、今回はここまでにしておきます。アートについては、まだまだ話したいので、詳しくはまた別のブログで書けたらと思っています!

④ 一番気に入った作品を「家に持ち帰る」

この見出しを見て、

「どういうこと!?」

と思った人がほとんどかもしれません。

私も書きながら、「どういうこと?」と思いました。

でも、言っていることは、あながち間違っていないのかもしれません。

もちろん、作品そのものを持って帰るわけではありません。

私が言いたいのは、

「ショップで、一番気に入った作品のポストカードを一枚買って帰る」

ということです。

美術館には、作品にちなんだグッズを販売しているショップが併設されていることが多いです。ポストカードだけではなく、文房具や食品、画集など、さまざまなグッズが販売されています。

その中で、私が毎回ゲットしているのがポストカードです。

ここで大事なのが、

何枚も買うのではなく、一枚に絞ること!!!!

その日に鑑賞した作品の中から、

「今日のMVPはどれだったか?」

と考えて、一番お気に入りの作品を一つ決めます。

こうしておくと、作品を見ているときにも、

「今日のMVPはどれにしよう?」

と考えながら鑑賞することができるので、個人的に楽しいのでおすすめです。

私にとっては、それも美術館の楽しみ方の一つです。

自分を表現する「壺」を作る課題

ここで、最近アメリカの大学で出された、面白い課題を紹介したいと思います。

それが、

「自分自身の人生や人物像を表す壺を作る」

という課題です。

何千年後かに考古学者があなたのお墓を発見したとして、

「この人はどんな人だったんだろう?」

と、壺に描かれた図像から分かるようにしてください。

という課題でした。

日本にいたときは、このような課題を見たことがなかったので、かなり衝撃的でした。

「自分を表現する壺を作る」なんて、なかなか考えたことがないですよね。

もしみなさんがこの課題を出されたら、どんな壺を作りますか?

私は、

「幸福・自分が大切だと思うもの」

「自分の感情」

「現在進行形で取り組んでいる留学、そしてこれからの将来」

という3つのテーマに分けて、自分自身を表現しました。

アートと聞くと、少し難しいもののように感じるかもしれません。

でも、実際に自分の手で何かを作ってみると、「意外と面白いかも」と思えてきます。

そして、この課題をやってみて面白いと思ったのが、

「自分を表現しようとすると、自然と自分自身について考えることになる」

ということでした。

作品と向き合うと、自分と向き合える

アートに触れていると、美術館に行く前は、ただ「綺麗な作品を見たい」と思っていただけなのに、作品について考えているうちに、自分自身の価値観について考えていた。

そんなことが、私はよくあります。

「何を美しいと思うか」

「どんなものに魅力を感じるか」

は人によって全く違うと思っています。

だからこそ、美術館に行くことは、単に作品を見ることだけではなく、

「自分が何を大切にしているのかを知ること」

にもつながるのではないかと思っています。

もしかすると私たちは、美しいものを見に行っているだけではなく、

美しいものに触れたときの「自分」にも会いに行っているのかもしれません。

私は、アートというものが、

少し遠い存在として捉えられているような気がしてなりません。

「美術の知識がないから行けない!」

「何を見ればいいのか分からない!」

そう思っている人がいるとしたら、

まずは何も考えずに一つの作品の前に立ってみてほしいです。

私自身、まだまだアートについて勉強している途中です。

今は美術館に行って、授業を受けて、少しずつ知識を増やしている段階。

でも、いつかは世界各地の美術館を訪れて、

自分の目でさまざまなアートを見ることが一つの夢です!

そして、アメリカのアートの授業は本当に面白くて、私が代わりに授業をしたいくらいなので、アートについて考えたことや、授業で学んだこと、美術館で感じたことを、少しずつブログに書いていけたらと思っています。

この秋は、紅葉や美味しいものを楽しむだけでなく、

ぜひ一度、「芸術」を体験しに美術館へ足を運んでみてください。

作品を見に行ったはずなのに、

気づいたら、自分自身について考えている。

そんな時間になるかも?

私も、アメリカの秋を楽しみます!!

それでは。

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