「湘南を世界一クリエイティブな地域にする」プロデューサー古川航太さん~Shonan100プロジェクト~

こんにちは。こーしです。

私はこれから「Shonan100」というインタビュー企画を始めます。

この企画は、湘南で誰かのためにアツく活動している100人に私がインタビューするという企画です。私は梅原先生が立ち上げたNPO法人HONKI universityで活動しています。でも、HONKIの活動をできているのは、誰かの挑戦や生活の土台などを支えてくれている見えない「人の努力」の上だと気がつきました。そこでこの企画では見えない土台を作っている人や、人を繋げている人、誰かの挑戦を応援する人など、「アツい人」を紹介します。

そして、アツい湘南の100人が新たな科学反応を起こすことを目指しています!

記念すべき第一回にご紹介するのはSHONAN WORLD古川航太さん!

宮城県出身、石垣島での経験を経て湘南へと辿り着いた彼は、「湘南を世界一クリエイティブな地域にする」という壮大なビジョンを掲げ、音楽、アート、ファッションを「ごちゃ混ぜ(SCRAMBLE)」にした独自の場作りを展開するプロデューサーです。

本記事では、就職活動に悩む学生や、何か新しいことを始めたいけれど一歩踏み出せずにいる人々にとって、古川さんの生き方や言葉が、考え方のヒントになれば、私も嬉しいです。

目次

1.レールを外れて見つけた「ごちゃ混ぜ」の価値観

「みんなと同じ」への違和感

大学時代、就職活動に直面した古川さんは、周囲の学生たちが一様に同じ方向を目指す姿に強い違和感を覚えました。高校受験から始まり、大学受験、そして就職活動。周りの友人も、両親も、周りの人はみんな就職活動をしています。みんな一緒がいい、世の中の一般的な価値観に疑問を抱き、「自分の生き方はこうじゃない」という直感が彼を突き動かします。この「みんなと同じ」であることへの違和感が、彼のその後の人生を大きく変える原点となりました。

石垣島でのターニングポイント

そんな古川さんに決定的な転機が訪れたのは、リゾートバイトで訪れた石垣島でのことでした。そこで彼は、会社に属さず自由に生きる人、海外を旅する人、自分の店を持つ夢を追いかける人など、多様な価値観を持つ人々と出会います。それまでの「就職して、結婚して、マイホームを建てる」といった固定観念が打ち砕かれ、「自分の選択で生きていいんだ」という大きな気づきを得ました。この石垣島での経験が、「いろんな人が、いろんな方向に向かう」という古川さんの「ごちゃ混ぜ」な価値観の基礎を築いたと振り返っていました。

なぜ湘南だったのか

石垣島での経験を経て、古川さんが次に選んだのは湘南でした。その背景には古川さんの地元、仙台で出会ったサーフィンへの憧れがありました。「海の近くで生活したい」「サーフィンがあるカルチャーをもっと知りたい」という思いが募り、自然と湘南へと引き寄せられたと語ります。また、父親が神奈川県の横須賀出身というご自身のルーツも、この地を選んだ理由の一つであり、湘南が彼にとって運命的な場所であったことを示唆しています。

2.「場づくり」の裏側と、良い場の条件

SHONAN WORLDの活動

古川さんがSHONAN WORLDで手掛ける「場作り」は、単にイベントを企画するだけではありません。彼が最も重視するのは、「人が出会う空間」と「そこから生まれる関係性」そのものをデザインすることです。イベントを通じて、参加者同士が自然と交流し、新たなつながりが生まれるような仕掛けを常に一番に考えています。

良い場と悪い場の違い

数々のイベントを企画してきた古川さんは、良い場と悪い場の違いを明確に認識し、良い場を設計しています。過去には、告知の遅れやターゲット設定の甘さ、コンテンツの作り込み不足から、大規模イベントで赤字を出してしまった苦い経験もあります。しかし、これらの失敗から学んだことは大きく、特に「1人ぼっちになる人を作らない」「みんなが平等に楽しめる」という空間設計の哲学を強く持つようになりました。参加者一人ひとりが孤立せず、誰もが心地よく過ごせる場を提供することこそが、古川さんの「場作り」の真髄です。

古川さんの原動力

目に見える成果が出にくい「場作り」において、心が折れそうになることも少なくないと言います。しかし、古川さんを突き動かす最大の原動力は、イベントが終わった後に参加者が見せる「楽しかった」という笑顔や、「またやってよ」という感謝の言葉です。これらの言葉が、彼のイベントを楽しみに待っている人がいて、「次はより多くの人を楽しませよう」というエネルギーとなり、次への挑戦へと繋がっています。

3.自分が目立つより、誰かを輝かせたい

プレイヤーからプロデューサーへの転換

古川さんのキャリアはもともと、大学のミスターコンテストを復活させた経験など、自らが表舞台に立つ「プレイヤー」としての活動から始まりました。しかし、石垣島での経験、湘南でイベントの設計をする等、様々な経験を積む中で、「自分が目立つこと」よりも「人が輝く場を作ること」に面白さを見出すようになります。この変化が、彼を現在の「プロデューサー」という役割へと導きました。他者の才能や魅力を引き出し、輝かせることに喜びを感じるようになったのです。

本音に気づく瞬間

自分の思いを込めて作り上げた場や店舗が形になり、それが多くの人々に受け入れられた時、古川さんは「自分のやっていたことは間違っていなかった」と確信できたと言います。特に、自身のビジョンや哲学が他者に伝わり、共感を得られた瞬間に、深い喜びと達成感を感じるそうです。これは、彼が一貫した「場作り」を通して自己表現を行い、その表現がイベントに来てくれる人や、周りの人たちに受け入れられた証でもあります。

4.やりたいことが分からない若者・学生へ

環境を変えることの重要性

やりたいことが分からない」と悩む若者や学生に対し、古川さんは「既存の環境の外に行くべき」と強く提言します。付き合う人やコミュニティをガラッと変えることで、新たな刺激を受け、それが自分の本音や本当にやりたいことを見つけるきっかけになると語ります。石垣島での経験が彼自身の価値観を大きく変えたように、環境の変化は自己発見の重要なプロセスなのです。

自分との向き合い方

古川さんご自身も、常に悩み、迷うタイプだと明かします。そんな彼が実践しているのは、「1人の時間を作り、自分を俯瞰して扱うこと」です。サウナに行く、海に向かって一人で考えるなどして意識的に自分と向き合う時間を作り、客観的に自分を見つめ直すことで、迷いや悩みを整理し、前に進むための答えを見つけています。他人との比較ではなく、過去の自分の選択や行動を基準に自分を信じることの大切さを強調しました。

5.未来の湘南と、これからの挑戦

5年後のビジョン

古川さんが描く5年後のビジョンは、1万人規模の来場者を誇る「SHONAN SCRAMBLE FESTIVAL」の実現です。湘南の各地域が「」ではなく「」で繋がり、全体として大きなムーブメントを生み出すことを目指しています。このフェスティバルは、彼の「湘南を世界一クリエイティブな地域にする」というビジョンの象徴となるでしょう。

新しい違和感との戦い

SHONAN WORLDのイベントがさらに拡大し、地域に大きな影響を与えるようになるにつれて、古川さんは「地域の人たちが感じるであろう新しい違和感」と戦うことになると予測しています。湘南が地元ではない人間が地域を盛り上げようとすることに対して、時に摩擦や反発が生じる可能性も理解し、対応していきたいと語っています。しかし、彼はそれらの違和感から逃げることなく、一人ひとりと真摯に対話し、リスペクトの気持ちを持って活動を続けていく覚悟を示しました。地域との対話を通じて、真の意味での「ごちゃ混ぜ」な共創関係を築き上げていくことが、彼のこれからの挑戦です。

6.インタビュアーの編集後記

就職活動を控える大学3年生として、古川さんのインタビューは私に多くの気づきと学びを与えてくれました。「みんなと同じ」であることへの違和感、両親を押し切り自らレールを外れ、石垣島へ飛びこんだ行動力、そしてそこで出会い、向き合った多様な価値観。

それは、まさに「やりたいことが分からない」「就職だけが正解だと思わない」と悩む私の背中を押してくれる時間でした。特に「環境を変えることの重要性」と「自分と向き合う時間」の必要性は、これからの私の人生において大切な指針となるでしょう。

古川さんから次なる「湘南のアツい人」へとバトンが渡されます。次回は、湘南の起業家支援をしている奥村さんです。

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