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みなさん、こんにちは。
順天堂大学国際教養学部国際教養学科・共創実践ゼミナールの橋本 光史(はしもと こうし)です。
2025年11月18日にEGC(English for Global Citizenship)の特別講義が行われました。その様子をお伝えします。

1. なぜ「グローバル市民教育」が必要か
現代は、気候変動、ジェンダー、人権、貧困、不平等、難民問題、地域格差など、国や地域を越えてつながる「地球規模の課題」が山積しています。しかし、多くの大学の教育は、依然として「教科書中心」「国内・理論中心」。そのため、学生が「課題を他人事」として捉え、自分とは関係ない事として終わってしまいがちだと感じています。
実際、私もそうでした。
学生たちの現場を変えなくてはいけないと、一人の教員が考えました。今年から新規ゼミナールを開講する梅原先生です。FILAでは、「グローバル市民としての責任感、共感力、行動力」を育てることで、社会に出る前の学生一人ひとりが「世界の変化に向き合う力」「世界の一員としての責任」を学ぶ必要があると考えています。

2. 教室と“現場”をつなぐ教育
11月18日に実施された特別プログラム「EGC in Action」では、社会課題の最前線で活躍する11団体・12人の実践者をキャンパスにお迎えし、講義していただきました。ただ、お話を聞くだけではない。夏季休業中に、5名の学生と教員1名が現場訪問・取材を行い90ページに及ぶ英語教材『Voices from the Field』を作成しました。
以下が今回ご来校いただいたゲスト12名です。
| 団体・氏名 | 分野 | 関連テーマ (EGC Module) |
|---|---|---|
| Zilolaさん(Eighty Days) | サステナブルツーリズム | 観光・地域の未来 |
| 新畑 克也さん | 難民支援/カメラマン | 平和と紛争 |
| 大森さん(Learning for All) | 子どもの貧困・教育格差 | 貧困・教育 |
| 井上さん(NPO法人 Asante Sustainable Club) | 多文化共生 | 多文化理解 |
| 鎌田さん(Tough Japan) | 防災・コミュニティ形成 | 持続可能性 |
| 白石さん(神奈川県立公園協会) | 緑地・地域コミュニティ | 地域の未来 |
| 吉田翔吾 さん・安藤さん (NPO法人 HONKI University) | 体験格差・コミュニティ | 社会参画 |
| 小沼さん(NPO法人 優タウン、特定非営利活動法人優タウン) | 教育・コミュニティ支援 | 教育・ウェルビーイング |
| 中野さん (NPO法人 みらいの森) | 養護施設支援・アウトドア教育 | 教育・ウェルビーイング |
| 須本さん(NPO法人 ママナハウス) | 赤ちゃん食堂・産後ケア | ジェンダー・健康 |
| Peterson Sakie さん | 母性研究/Rooted Motherhood | 家族・ジェンダー |
また当日は、講話25分+対話10分というコンパクトな分、密度の高い時間にとなりました。学生は「データ」ではなく「実践者の声」を聞き、「これは実際に起きていることなんだ」とリアルな社会を体感することができました。
このように、FILAでは“教室の学び”をもとに“実際の現場で起きている”ことをリアルタイムで学べます。

3. 学生にとっての学び ー 知識を“自身の体験”に
たとえば、「貧困」や「教育格差」といったテーマは、これまでニュースや教科書の中で“数字”や“理論”として捉えていました。
しかし今回のプログラムを通じて、学生は「誰かの生活」「誰かの人生」に結びついたリアルな“声”として社会課題を捉えることができたと感じています。さらに、英語を使って教材を読み、議論し、発表することで、“言語×社会課題”という学際的な学びが成立すると考えています。国際感覚だけでなく、思考力と行動力の両方が磨かれます。
このような深い学びが、順天堂大学の「グローバル市民教育」が目指すところであると私は考えています。
4. 未来への展望 ー 教育モデルとしての発信
これからの未来を担う世代に必要なことは社会の、複雑でグローバルな問題を「自分ごと」として捉える力。「知らないけれど困っている誰か」のために私が何をできるのか。
理論だけでなく、現場・当事者との対話を通じて「自分なりの考え」を持ち、「行動」を起こす力。順天堂大学の学是である「仁」という考え方。
そして、これらを育てる教育モデルを、順天堂大学国際教養学部が体現します。
順天堂大学はこれからも「不断前進」の精神で、教室と社会の壁を壊し、グローバル市民を育てる教育を進めていくでしょう。
私の生きている世界は広い。でも、遠くない。
FILAから、未来は始まる。



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